Updated: 2 January,2005

彼のいる場所
〜 Where He is Now 〜



『なんてきれいで、なんて楽しそうに走るんだろう!』
 
それが、初めてサイレンススズカを見たときの印象でした。その時から、私はすっかり彼のことが好きになりました。走っているのが楽しくて仕方がないかのように、先頭を走っている彼を見るのが嬉しくてたまりませんでした。彼が走るのを見るたび、私は『ああ、馬って走るんだな。』と改めて感じることができました。
 
ずっとずっとそうやって走っている彼のことを応援していくつもりでした。
 
私に言い尽くせないほどのたくさんの事を教えてくれたスズちゃん。そして、それまで全く知らなかった方たちと出会わせてくれたスズちゃん。その「彼のいる場所」を私が感じるままに書き綴ってみたいと思います。
 


(Photo by Sashiko)
 
あのレースの後、とにかく彼に関することを追っていたくて、サイレンススズカを応援するサイトをたくさん拝見しました。そんな時にこの一枚を見つけました。まるで心の中で会話をしながら歩いているような加茂さんスズちゃん。パドックを周回する加茂さんを見るたびに、その横にはこんな風に幸せそうな彼がいるような気がしてなりませんでした。
 

2002年の2月24日。武騎手が落馬で大怪我をなさった時、真っ先に考えたのは(もちろん武さんの無事を祈ったのだけれど)あの日スズちゃんは本当に命がけで大好きな人を守ったんだな、ということでした。
 
また、ステイゴールドが香港シャティンで自らの最終レースを初のGI制覇で終えた時、絶対スズちゃんもそこにいたんだと思いました。彼自身が初めて武騎手に出会ったその場所で、『何とかステイゴールドにGIを勝たせたい』という武騎手の気持ちを叶えるために...。
 
空のターフを走りながら、それでも武さんを見つけると一緒に走りたくて、彼はこちらに戻ってきているのではないのかと思うのです。
 
(Photo by Sashiko)

この場所は、実は行くのが一番怖い場所でした。初めて訪れた日も、そのために日高まで行ったのに、途中で止めようと考えたほどです。
 
でもそこは、本当に本当に優しい場所でした。周りには彼が子供の頃そうだったように、お母さんと寄り添うとねっこ達がいて、彼を包んでいる芝は彼が走っていた場所のように美しくて。そして、たくさんの方たちから送られたお花やニンジンがいっぱいで。
 
ここに来ればスズちゃんに会える。そう思えるから、毎年会いに行きます。その芝に大好きな彼が立っていてくれるような気がして...。

そして...
 
サイレンススズカを愛している人、
サイレンススズカを忘れられない人の中で、彼はずっと走っています。
 
その瞳にドリームロードを映して
その鬣に流れる風を感じながら...
 
ありがとう、希代の快速馬。
ありがとう、サイレンススズカ。
この一生の中で、あなたに出会えて
本当に良かった。

HOME はじめに 彼のいる場所 引退馬の馬房 大好きな馬房
娘達の馬房 見学牧場の馬房1 見学牧場の馬房2 感謝の馬房 ☆'s Diary
☆'s Gallery 馬なり Diary Diary in 日高 風景の馬房 風景の馬房2
私の馬房 更新の馬房 リンクの馬房 馬なり掲示板 ☆の伝言板
終わりに...

※レースの写真については、すべてSashiko様から許可を得て使用しています。すべての権利はSashiko様にありますので、このページからの利用・転載は固くお断りいたします。

suzukalove51@hotmail.comメールはこちらまで。

inserted by FC2 system